2015 エルムS 回顧

自分よりずっと楽なポジショニングに成功した有力2頭を、4角手前では後ろに従える格好で、その上パートナー・ジェベルムーサの手応えは十分残っていた。
これはやられた。クリストフもがっくりだ。

岩田騎手がちょうど絶好調の時期に、休み明けで前走比+20kgでの出走となった大沼Sで、加速力をつけて小回りコースを捲りきる型を手に入れたジェベルムーサは幸せな馬である。
来週も期待されたキャロットファームの大竹厩舎所属馬の激闘は、秋以降のお楽しみになって、この大型馬が夏のこの時期に厩舎の稼ぎ頭となった。期待されてきた砂の才能は、今やっと開花したのである。

思えば、もう結構前のプロキオンSで、アグネスタキオン産駒のランザローテが快勝して、これはどういうことなのだろうと思っていたのが、今年アドマイヤオーラ産駒の砂での活躍で決着点を見出すことができた。
ディープとは違う。

ディープも配合相手次第では、砂を得意とする馬を今後もっと出す可能性はあるが、潜在的なダート適性は、馬の形でありフォームによって決まってくる。
ロックオブジブラルタルやアレッジドに血を強く受けた欧州型配合馬は、もっと小柄な軽装備の猫のようなすばしっこさを足してあげないと、やはり日本の芝に対応できない。それにアグネスタキオンは、そういったキレ者を多く出す種牡馬でもなかった。

この日の体重は562kg。
幸運を味方につけた5歳馬が、ここからどう成長するのか。騎手の手替わりの際に、要注目だろう。
クリノスターオーは人気ほどの信頼感はなかった。ジェベルムーサの存在もあったが、タキオンの元へ旅立ったマンハッタンの古株にしてやれてしまった部分も大きい。

重賞レース展望 目次

重賞レース回顧 目次

「競馬情報会社 - 好調度リサーチ」トップページ