2015 北九州記念 回顧

まず、人気を集めていたビッグアーサーから振り返りたい。
もう少し楽な流れで中団追走が可能な展開になると読んでいたのだが、32秒台前半の前半の流れが、昨年だけは展開されなかっただけであって、今年は例年と同じくらいの32.7秒だったから、前半33秒台の流れをじっくり構えて直線抜け出してくるスタイルだけでは、さすがの天才スプリンターでも苦しかった。

まず経験することとその苦しさが競馬の引き出しを増やしたことを証明する勝利が、特にスピード比べの短距離戦では重要なファクターになってくる。
自身、自己ベストの1:07.5で走破し、普段通りの34秒くらいの通過時計から、後半33秒台の脚を使ったから、これは負けたら仕方ない要素の半分くらいにはなるはずだ。

そして、今更そのスピードにケチをつけることはできなくなったベルカントが、あっさり好位のポジションからいとも簡単に抜け出してきたわけで、ビッグアーサーにはできない芸当、いや、同じバクシンオーの産駒なのに、まるで違う能力の発揮の仕方であるから、勝った馬は強いし、負けたからじゃあお先真っ暗ということかというと、それもないと断言できる。

もみくちゃにされない限りは、まず大崩れしそうにない今回の走りからも、課題は中山の適性のみとなった印象だ。
本来、こういうレベルの高い競馬では、他の馬にも見どころが出てくるものだが、ベルルミエールの健闘と惜敗には、勝ち切る何かがやはり足らないいつもの感じがあったし、サドンストームにしても、いい加減時計を縮めてきてほしいところで、勝ち馬から1秒離されてしまう完敗だったから、バクシンオー2頭の独壇場であったと結論づけたい。

元来超高速馬場は向かないから、春の中京までこの勢いをキープしておきたい。

 

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