2016年【オールカマー】回顧

大したものだ。
連勝が大舞台で止まった馬が、一度休んで、ある意味では予定通りのローテで再始動して、いくら得意でも中山で再び強さを見せたのである。
日経賞で一騎打ちを制した誉れ高きグランプリホースのゴールドアクターのままだった。

スタートの出足と、その後の位置取りで、ほぼ、休み明けには不安のあった最強女子・マリアライトの敗色は濃厚であった。
そのすぐ隣にいたゴールドアクターのスムーズなレースぶりは相変わらず。

速めの展開は、それこそ、あの菊花賞激走以来の経験であるから、長距離ばかり拘って使われてきたゴールドアクターには、不確定要素の多いレース展開ではあったのだが、恐らく、こういう流れにより適性のあるサトノノブレスで理想的な正攻法で勝ちに出るのを、しっかりと追い詰めていって、自力勝負でねじ伏せる内容で快勝。

全然首差に見えない、底力の違いでの勝利に、秋天はともかく、意外とジャパンカップの親仔制覇も視野に入ってきたように思う。
昨年はフワッとした雰囲気のJCだったが、今年はちょっと締まったメンバーが集まりそうだから、勝てないまでも、本格派の男馬で中長距離型が少ないことでスクリーンヒーローにも出番が回っていたことを考えると、10月にみんな疲れてくれれば…。
そんなことを望まなくとも、ほぼ有馬記念での好走はこれで確定的なものとした。

マリアライトは、個人的にはしっかり見せ場を作ったと思っている。
もっとスムーズに捲っていきたかったはずだが、休養明けに加え、馬場の回復の早さとそれに伴う時計の出しやすい状況が、彼女の渋とさを殺いでしまっただけ。
元より、エリザベス女王杯でも、高速馬場では苦しむことは目に見えている馬。
サトノノブレスと距離適性は変わらないが、力を出せる条件は正反対である。

ワンアンドオンリーは、大きな勲章がレース選択の幅を狭め、不幸な馬になってしまった。引き際が難しい。

(2016/9/27)

 

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