2016年【レパードS】回顧

極めて高水準の騎乗内容で1着を狙った戸崎&武豊が、ここ10年南関東のビッグレースで何度となく好勝負を演じてきた力通りの結果を、この超出世レースであるレパードSでもしっかり見せてくれた。

正直、ライバルも大したことなかったし、密かに頭まで期待していたレガーロが、実は一番強いのではと思っていたから、暮れの川崎を使ったことで大きくリズムを崩して、フレッシュな状態で戦えるこのローテでの参戦で好走できなければ、また遠回りも覚悟しないといけなかったのが、いかにも平坦が合いそうなピットボス、ネクストムーブらをしっかりとねじ伏せたのも満足。

彼らが走らないと面白くないと思っていたから、今年もレパードSらしい、未来のダート戦線を展望できるような結果となったことを、ここでは誰よりも評価したい。

勝ち時計の1:50.6は、歴代の4位と平凡にも映るのだが、それは木を見て森を見ずである。
良馬場で1:51.0を切った馬は、第1回の掲示板5頭<6位5着繰り上げのワンダーアキュートは×>と、今回の上位3頭しかしない。
ギリギリ基準内で4着のピットボスも拾うと、いかにこのレースが高水準であったかが分かる。

09年の第1回メンバーからは、GT馬が3頭誕生している。
ましてや、先行した人気馬が残り、力のある差し馬が自ら時計を作るように伸びてきて、バテていないケイティブレイブをグレンツェントは差し切ったのだ。

上位3頭が、世代屈指の能力馬であることが改めて証明されたのと同時に、彼らの将来性は、もはや縦の歴史との比較をしたのみで、推して知るべしなのだ。

ワンダーアキュートは、トランセンドから2.4秒離された惨敗から、10月にシリウスSを制するまで成長を遂げ、昨年まで第一線で活躍し続けていた。
ダートにおいて、時計勝負での上位入線は、即ち、出世への第一歩なのである。

(2016/8/8)

 

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