2016年【新潟2歳S】回顧

この日のヴゼットジョリーを見る限りでは、他がかすんで見えたというより、自分が一生懸命走ることで、ここではよく突っ込んでくる追い込みタイプ<今回はオーバースペック>だとか、人気になっていた中距離血統馬<2番人気のルーラーシップ産駒・イブキ>など、自身も同じく左回りの経験を活かして<福島デビューウインのアピールバイオが4着で最先着>、それでも現状では、総合力で最上位であることを証明できたように感じる。

ロゴタイプというより、それと同配合のゴットフリート<2戦目のこのコースでマイネルホウオウを競り落とす>に似た、この時期までは器用に立ち回れるローエングリンの良さを引き継いでいるのだろうヴゼットジョリーの強みは、先週の小倉メイン・北九州記念にも出ていたベルルミエールとそっくりな自在性と相手なりに走れる機動力だろう。

サドラーズウェルズ系は大きく出てしまうと、芝で走れないとダートにしか行きようがないが、こういう味な競馬のできる平坦対応可能の自在型は、距離でも、きっと得意だろう渋った馬場などでも、一流でないと乗り越えられない様々な壁をちょっとずつ壊して自分の持ち場にできる、底力の血脈特有の万能性が秘められている。
今からロゴタイプのようになってもらいたいと期待すれば、彼はまだ一介の1勝馬だった4年前のこの時期の立ち位置だったことを思い起こすと、この時点で、ローエングリンの代表産駒、最も活躍した牝馬の筆頭として、今後とも名を残すことは決定稿であり、出来のいいサドラーは息の長い活躍をするという点で、早くもクラシックの有力候補当確となった。

今後より、正攻法のスタイルを磨き、速い流れを経験して厳しい競馬の走り方を覚えてしまえば、ロゴタイプなどより安定して力を発揮するヴセットジョリーを見ることになる。
世代に軸が一つできた。

(2016/8/29)

 

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