2016年【プロキオンS】回顧

興味深い高速ダートに集った1400巧者たちのマッチアップは、今年に入って1400M3戦3勝ノボバカラが、力強い先行押し切りの形で猛者たちの追撃を凌いだ。
勝ちタイムの1:22.1は、レコードホルダーのアドマイヤロイヤルの時計に0.2秒及ばなかっただけの好時計。

時計勝負になると確実に接戦になるという格言そのままに、ニシケンモノノフもキングズガードもかなり押し詰めてきたが、絶対的な適性というより、総合力が一枚上だったという印象が強い。

アドマイヤオーラ産駒。
同期で、まさかの急死で未来の道を絶たれたクロスクリーガーに続く重賞馬の誕生は、しかし、昨年の春の時点でそのクロスクリーガーを大井で捻じ伏せたノンコノユメが初めて重賞を制した際の2着馬がこのノボバカラであるから、単純に、総合力が一枚上とするには、根拠は十分すぎるほどのものがある。

このレースは、古豪ブライトラインや大崩れの少ないグレープブランデーなども、掲示板の下の方に入った。
大一番でも好走している2頭を上回った3頭は、ひとまずこの路線のトップホースであることを改めて証明したということになる。

スピードが武器のタガノトネールもいたが、こちらは芝スタートも躓きの原因だったろうし、何より、かきつばた記念より走っていないのだから、前走比−7kgの通り、ここは調整のレースということだろう。
馬場は合っていたが、先行して押し切る馬がモタモタする時というのは、概ね気分が乗らない理由がどこかにあるもの。
ローテは厳しくはないが、ここ1年、異常なほど速い決着の競馬に数多く参戦しているのも惨敗の理由であろう。

前走から逃げているワンダーコロアールは、離されたとはいえ、自己ベストの1:22.8で走っている。
7歳夏で初重賞出走のこの遅咲きの馬にも、まだまだ可能性は残されている。 ここ3戦敗れた相手は、今後の注目馬ばかりだった。

(2016/7/11)

 

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