2016年【シルクロードS】回顧

きっと、1番枠をビッグアーサーが引いていたら…。
他の馬と互角に出たダンスディレクターが、謎の縦長の展開で好位のインにいられたなら、ビッグアーサー云々は関係ない。

3角過ぎには、もう逃げて気分も乗っている連勝中のローレルベローチェとの一騎打ちは間違いなしという状況に、数多くいたビックアーサー党は、苦虫を噛み潰したような表情で、以降の推移を見守るのであった。

2戦連続差し届かずの重賞2着は、京王杯SCでの揉まれる経験を経て、一戦ごとにオープンクラスでの戦い方を知っていったような軌跡を描き、意外と評価されなかった1200戦における能力を発揮するには、都合のいい隠れ蓑となった。

ほとんどビッグアーサーのポカで、レースの盛り上がりもその質もいくらか平凡なものにしてしまった部分は否めないものの、近走の内容に即したような1、2着馬の充実したレース内容は、素直に路線のトップクラスのものであったように感じる。
正攻法で戦えることを証明できた両者にとって、しっかりとした時計の裏付けとなる1分8秒前後の走破タイムは、時計の出にくい渋馬場であり、また、京都競馬場の使われ方による馬場の耐用性の限界が近づいた時期にきてのものであることを除いても、大いに誇れる実績となる。

一方、明らかに使うレースが多すぎた感のある大外発走のビッグアーサーだが、結論から言って、むしろ、歓迎すべき凡走なのではないか。
M.デムーロで勝負気配のレースを落とすことは、一見致命的な敗戦のようにも感じるが、たかだか10戦目の馬が、人気のプレッシャーに負けたくらいで、全否定されるいわれはない。
7着ヒカルデイバローの32.6秒は異常にしても、メンバー中3位タイの上がりを使って、ロスの多い外からの追撃で5着。
今度は、自分の方に勝負運が来るのでは、と思う方がいい。

(2016/2/1)

 

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